鼻づまりの原因

鼻の中で空気の通り道をふさぐようなことが起こったとき、鼻づまりとなります。
具体的には、

  1. 鼻の粘膜が腫れる
  2. 鼻汁がたまる
  3. 鼻の骨・軟骨が空気の通り道を狭くしている
  4. 鼻茸など、鼻内にデキモノができる
  5. 鼻内に異物がある
  6. 鼻とノドとをつなぐ通り道(鼻咽腔という空間)に腫れ物がある

以上のことが考えられます。
それら、鼻づまりの状態をイラストでわかりやすく解説します。

鼻の粘膜が腫れる

鼻の粘膜が腫れる

左の正常粘膜と比べて、赤く腫れているのは炎症で腫れている様子、水色に腫れているのはアレルギー性鼻炎や花粉症では白っぽく腫れるのです。もちろん、実際にはこんな極端な色ではありません。

鼻汁がたまる

鼻汁がたまる

左の正常な鼻内に比べて、緑色の膿汁が鼻内に充満しているため、鼻が詰まっています。
実際にはこれほど膿汁がたまる場合には鼻の粘膜も腫れていることが多いので、もっと鼻詰まります。

鼻の骨・軟骨が空気の通り道を狭くしている

鼻の骨・軟骨が空気の通り道を狭くしている

鼻中隔が左(向かって右)に大きく曲がっています。そのため、左鼻内が極端に狭くなっています。それに伴い、右の下鼻甲介が非常に分厚くなっている点にもご注目ください。

鼻茸など、鼻内にデキモノができる

鼻茸など、鼻内にデキモノができる

右の鼻内には鼻茸ができて、鼻の通り道を狭くしています。

鼻茸とは、鼻粘膜が炎症で弱くなり、粘膜が水を注入したように腫れ、ぷるぷるとした粘膜の組織変化です
腫瘍(できもの)ではありませんが、鼻によくできる乳頭腫という腫瘍と区別がつきにくい場合があります。

鼻内に異物がある

鼻内に異物がある

右鼻内にはティッシュの切れ端、左鼻内にはビーズ、あるいはビービー弾が入っています。
幼児が、親の気づかないうちに入れていることが多いものです。これらの異物がそのままになっていると、やがて鼻内に炎症を起こし、強い鼻づまりや鼻ダレの原因になります。

鼻とノドとをつなぐ通り道(鼻咽腔という空間)に腫れ物がある

鼻の骨・軟骨が空気の通り道を狭くしている

代表的な病気は、小児のアデノイドです。

アデノイドは、咽頭扁桃が生理的に肥大した状態で、3歳頃から6歳頃まで大きくなるといわれています。

その後は、徐々に相対的に小さくなるといわれています。
ちょうど、鼻とノドとの通り道にあるため、鼻づまりの原因になるのです。
大人の場合は、鼻咽腔に稀に癌ができることがあります。

それでは、各々の状態はどのような病気の場合におこるのか、挙げてみましょう。

鼻の状態 原因となる病気
鼻の粘膜が腫れる 鼻炎・副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、点鼻液の使いすぎ、肥厚性鼻炎、妊娠性鼻炎
鼻汁がたまる 鼻炎・副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎
鼻の骨・軟骨の問題 鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎
茸など、鼻内にデキモノ 鼻茸、いろいろな腫瘍(乳頭腫、血管腫など)
鼻内に異物 乳幼児に多い(ティッシュやオモチャのBB弾等)
鼻とノドの間(鼻咽腔)に腫れ物 アデノイド、鼻咽腔血管線維腫、上咽頭がん、その他の腫瘍

ごく稀な場合をのぞき、鼻づまりは上記の病気が1つ以上あって生じていると考えてまず間違いありません。

肥厚性鼻炎とは粘膜がはれて、鼻づまりになっている状態を肥厚性鼻炎といいます。粘膜がはれる原因は、副鼻腔炎などの鼻粘膜の炎症、アレルギー、点鼻液の使いすぎなどがあります。
また、粘膜の芯にある骨が厚いことが原因の場合もあります。

大人でも子供でもアレルギー性鼻炎が原因として一番多いのですが、年齢的な違いとしては、大人の場合、肥厚性鼻炎や鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎が多く、子供では乳児期のアデノイドが特徴的です。