治療法

治療法

鼻づまりの治療としては、

があります。

以上、4種の治療を原因や効き具合に応じて、組み合わせて行っていくことになります。
通常、1、2、3は外来で行われる通院治療です。医師の指示通りにきっちりと通院治療をつづけても、2,3ヶ月で効果がみられない場合、手術が必要なのか相談してみていいかもしれません。
もちろん、原因によっては、通院治療が全く無駄で最初から手術を考えざるを得ない場合もあります。

通院治療を3ヶ月継続しても効果が実感できない場合には、手術を考えるほうが治療の早道になる可能性があるということですね。
また、アレルギー性鼻炎や高度な慢性副鼻腔炎がベースにあると、薬でいったんは症状が軽くなっても、通院や薬をやめるとまた症状を繰り返すということがおこりがちです。
そのような場合、手術を考える必要が出てきます。

手術を考える目安

  • 2,3ヶ月の通院治療でよくなってこない
  • 一旦よくなっても、治療をやめると症状を繰り返す
  • 薬が手放せない、ずっと続けている

次に、頻度の高い病気別の治療法を考えてみましょう。

肥厚性鼻炎(アレルギー性鼻炎による)

内服薬

アレルギーの治療薬で、鼻づまりに効果の高い薬が開発されています。抗ロイコトリエン薬、抗トロンボキサンA2薬といわれるものです。それらの薬を数週間以上、きっちりと飲めば、鼻づまりがかなり良くなることがあります。

点鼻液

一般的にはステロイドの点鼻液を使用します。ステロイドというと、抵抗を感じる方がおられますが、ステロイド点鼻液はほとんど副作用の心配がないといわれています。(後述する血管収縮剤の点鼻液を常用すると、鼻づまりが治らなくなります)

処置・ネブライザー

鼻汁を吸引して、鼻内を清掃してからネブライザーで鼻内にステロイドや抗ヒスタミン剤を行き渡らせる治療法です。もちろん、家庭での点鼻液よりは効果的ですが、毎日ほど通院するのは現実的には難しいことが多いようです。

以上の薬や処置によって鼻づまりが治らない場合、手術的な治療が必要になります。
また、前述したように、治療によってもアレルギーが根本的に治るわけではないので、治療を中断したり、薬をやめると、また鼻づまりがおこるということになります。
このような場合には、手術的な治療を考える方が、効果的であるばかりか、治療にかける時間や費用を抑えられる場合も多いのです。

手術

手術には、粘膜を減量する鼻腔粘膜焼灼術と粘膜の奥にある骨を削る粘膜下下鼻甲介骨切除術があります。

肥厚性鼻炎(副鼻腔炎による)

内服薬

粘膜の一時的なハレであれば、抗炎症剤の内服で効果が出ることがあります。

点鼻液

一般的にはあまり使いませんが、一時的に鼻づまりをとるためにはステロイドの点鼻液を使用します。アレルギーの時と同様の点鼻液ですが、ステロイドは炎症を抑える強力な作用がありますので、ある程度の効果は期待できます。

処置・ネブライザー

鼻汁を吸引して、鼻内を清掃してからネブライザーで鼻内にステロイドや抗生物質を行き渡らせる治療法です。炎症を抑えるという点では効果的ですが、鼻づまりに対する効果はかなり個人差が大きいようです。

以上の薬や処置によって鼻づまりが治らない場合、やはり手術が必要になります。

手術

鼻内に空気を通りやすくする手術は、上記のアレルギーの場合の手術と同様、鼻粘膜焼灼や粘膜下鼻甲介骨切除になるのですが、副鼻腔炎の炎症がある場合にはそれらの手術を単独で行うことはなく、鼻内副鼻腔手術との併用になります。

鼻中隔弯曲症

鼻手術

この状態は純粋に骨と軟骨の形が原因なので、薬や処置では治りません。手術が必須となります。

鼻茸(副鼻腔炎による)

内服薬

副鼻腔炎の内服薬(マクロライド系抗生物質、抗炎症剤等)をやや長期(1〜3ヶ月程度)に使用すると、鼻茸が縮小することがあります。これは個人差が大きく、かなり効果的な場合とほとんど効果があがらない場合もあります。

処置・ネブライザー

鼻汁を吸引して、鼻内を清掃してからネブライザーで鼻内にステロイドや抗生物質を行き渡らせる治療法です。炎症を抑えるという点では鼻茸の縮小にある程度、効果がある可能性はあります。

以上の薬や処置によって鼻づまりが治らない場合、鼻茸を取り除くという、何らかの手術的な治療が必要になります。

手術

鼻茸だけを切除する手術と副鼻腔炎の手術を一緒に行う場合とがあります。

アデノイド(特に幼児期)

アデノイドは2,3歳くらいから徐々に大きくなり、5,6歳くらいに最も大きくなります。その後は徐々に縮小していくのですが、個人差が大きく、あまり縮小しない場合もあります。5,6歳くらいまで待てないほど、鼻づまりがひどかったり、中耳への悪影響がある場合、手術となります。

その他

点鼻液の使いすぎ

血管収縮剤の成分が入った点鼻液は速効性があるので鼻閉のある方にはすぐに楽になるので良いのですが、常用すると、鼻粘膜が肥厚し、頑固な鼻づまりを起こします。治療の第1歩は、点鼻液を使わないことです。しかし、鼻粘膜の肥厚が高度な場合には、肥厚性鼻炎として手術が必要です。

妊娠性鼻炎

妊娠の、特に後期には体を巡る血液量がかなり増えてきます。鼻の粘膜のかなりの部分は毛細血管なので、血液量の増加に伴い、毛細血管が広がり、その結果として鼻粘膜が腫れるのです。最近は花粉症の方が多いので、その時期が重なるとかなりつらい状態になります。治療は妊娠中なので、なるべく内服薬を使わずに行います。点鼻液や処置になるのですが、その効果は大きくは期待できません。出産後には急速に回復します。

鼻内異物

幼児が自分で鼻内に新聞紙やオモチャを詰め、それが元で炎症を起こし、青ばなが多くなることが多いのです。それで、耳鼻科を受診し、鼻内異物が始めてわかる場合があります。

良性腫瘍(乳頭腫、血管腫など)

腫瘍ですから、自然にとれることはありません。手術的に摘出します。

若年性鼻咽腔血管線維腫

これは稀な病気で、10歳代の男性に多いものです。時に頑固な鼻出血の原因になります。高度機能病院での治療が必要になります。

悪性腫瘍

まれに鼻や副鼻腔にガンができ、鼻づまりや鼻血の原因になります。高度機能病院での入院治療が必要です。